実は、女性の500人に1人、男性では20人に1人が色の見え方が違う「色覚異常」なんです!
そんな色覚異常の方の見え方をみなさんはご存知でしょうか。
例えば…
- 1型色覚の方は、赤色が見にくいので、ピンクと水色の区別がつきにくい
- 2型色覚の方は、緑色が見にくいので、黄緑と橙の区別がつきにく
- 3型色覚の方は、黄色が見にくいので、黄色と青紫の区別がつきにく
…など。
そんな色覚異常の方に配慮したデザインを考える資格が『色彩検定 UC級』です。
もし、上記の内容を知らなかった!気になる!という方は、ぜひ受けて欲しい資格です。
私は2019年冬に開催された第一回の試験に合格しました。その時の勉強法やおすすめ教材などを共有します。
また、私自身が就職活動でこの話がネタになったという実例があるので、そのエピソードもお話ししま!
色彩検定 UC級 試験概要
そもそもUC級のUCとは、色のユニバーサルデザイン(Universal Design of Color)のことを指しています。
色彩検定の他の階級とは異なり、色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色彩設計を社会に生かすために設置された階級です。
試験項目
- 色が見えるしくみ
- ユニバーサルデザイン
- 色覚の多様性
- 高齢者の見え方
- 色覚の多様性や高齢者に配慮した配色方法(配色の改善例)
個人的には最後の「色覚の多様性や高齢者に配慮した配色方法(配色の改善例)」がとても学びになりました。
電車の電光掲示板が、なぜ赤い文字ではなく、少しオレンジっぽい色なのかなどの、日常に潜む改善例という点が興味深かったですし、学んだことを日常でも目にするので、理解が深まりました。
受験日程
毎年夏と冬に1回、公開会場で試験があります。
(例)2025年度
◼︎夏期検定
検定日 :2025年6月22日
申込期間:2025年4月1日 〜 5月15日
◼︎冬季検定
検定日 :2025年11月9日
申込期間:2025年8月4日 〜 10月2日
料金は2025年4月時点で6,000円です。
試験の難易度
合格率は85%程度で、公式テキストを満遍なく理解することができれば、誰でも合格できます。
色彩検定3級と同じぐらいのレベルとなっており、同時に色彩検定3級の試験を受けると、被っている部分もいくつかあるので、どちらも取得したい方は同時受験がおすすめです。
試験は選択方式のため、漢字等を一言一句覚える必要はありませんし、最悪運ゲーに持っていけます。
また、色彩検定を過去受けたことがある方は分かるかと思いますが、ほとんどの問題が公式テキストから出ます。
逆にいうと、公式テキストなしで受験するのは難しいです。
正直少しテキストは高いんですけど、中古でも良いのでちゃんと買いましょう。
勉強時間は、他の級をすでに合格されている方は1〜2週間。検定自体初めての方は1ヶ月程度勉強時間を見込んでおきましょう。
試験勉強のポイント
勉強時間
勉強時間は、他の級をすでに合格されている方は1〜2週間。検定自体初めての方は1ヶ月程度勉強時間を見込んでおきましょう。
公式テキストをほぼ暗記する勢いで、3周ぐらいテキストを読み込めばほぼ合格できる試験となってます。
おすすめの参考書
公式テキスト(必須)
また、色彩検定を過去受けたことがある方は分かるかと思いますが、ほとんどの問題が公式テキストから出ます。
逆にいうと、公式テキストなしで受験するのは難しいです。
正直少しテキストは高いんですけど、中古でも良いのでちゃんと買いましょう。
公式過去問題集(任意)
私の受験時はありませんでしたが、色彩検定をまだ受けたことない方は、感覚を掴むためにも過去問を買うことをおすすめします。
公式テキストと見比べながら勉強すると、ある程度試験の出題方法がわかってくると思います。
勉強方法
今から紹介するのは、あくまで理想的な勉強方法です。
時間がない人は、公式テキストを3周して暗記しましょう。
それだけでも、合格にかなり近づくと思います!
1. 公式テキストを熟読
太字の用語は特に重要です。
また、ページの間に書かれているコラムも重要です。隅々まで勉強しましょう。
2. 過去問を解く
過去問を解いて苦手分野を知りましょう。
3. 間違えた問題と公式テキストを読み合わせる
過去問と読み合わせると、ほとんど公式テキストと文章が一緒になっていると思います。単語を覚えるのではなく、その文章を丸々覚えるつもりで勉強しましょう。
4. 公式テキストを再度1から読む
間違えたところだけでなく、全体的に再度読み直します。
5. 過去問を再度解く
再度解きます。
この時に必ず、実際の試験と同じ時間で通しで解いてください。
もし、試験までに時間があれば、4と5をひたすら繰り返してください。
6. 試験前は公式テキストだけを見る
問題は直前に間違えたりしたら不安になるので、公式テキストの苦手分野の章を見るに留めておきましょう。
履歴書にこの資格を書く予定の方々へ…
就職活動をしていた時、正直資格をあまり持っていなかったので、この資格だけ履歴書に記載して面接に臨んでいました。
当時IT系の会社を巡っており、正直資格欄なんか誰も気にしないだろうと思ってたのですが、1対1の面接については、面接官の8割ぐらいがこの資格について聞いてきました。
おそらく、あまり認知度が高くなく、ぱっと見デザイン関連の資格なので面接官も気になるのでしょう。
その時に聞かれた内容は、
- この資格はどのような資格ですか?
- なぜこれを取ろうと思ったのですか?
この2点は必ず聞かれました。
これに回答しても、面接官側もこの資格の内容に対して知識があるわけではないので、あまり深くは突っ込まれません。
そして、このように質問をしてもらうことによって、面接時間を少し削ることができます。
面接はいかに自分のペースに巻き込んで、質問して欲しい内容に誘導するかが結構重要です。
その決められた面接時間の中で、自分の独壇場となるようなところで突っ込んでもらうと、こちらとしても学んだ知識を語ることができるので、時間稼ぎにもってこいの試験だなと正直思いました。もちろん学んだ知識は忘れずに!
最後に
以上が、色彩検定UC級のお話でした。
ユニバーサルデザインに興味がある、将来デザイン系の仕事に就きたい方はぜひ一度公式サイトを訪れていただき、ぜひ受験を検討していただけると嬉しいです。
また、就職活動でこの試験を使いたいという方は、もし他に見せれる資格がないのであれば、急いで受験しましょう。
また、面接でネタにされやすいので、過去受けて内容を忘れてしまった方々は、軽くで良いのでテキストを見直してから臨んでいただくことをおすすめします。
もし、この内容が何かのきっかけになれば嬉しです!!
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