AIと一緒に“物語”を作る時代が来た──1人マダミス制作の記録

その他

はじめに

最近、友人たちと開催したマーダーミステリー(通称マダミス)がとても盛り上がりました。
参加者も「またやりたい!」と声を上げてくれたほど。

しかも、実は人数などが決まったのが5日前で、そこから制作を始めたので結構ギリギリで作ったのですが、ChatGPTと一緒に作り上げたことで、この無理なスケジュールを無事クリアすることができました。

ちょっと無謀な挑戦でしたが、結果的に「やってよかった」と思える経験になったので、その記録を残しておこうと思います。

作ることになったきっかけ

開催のきっかけは、友人が経営しているとあるBar。
「そこで何か楽しいことをしよう」と話す中で、ボードゲームやマダミスをやりたいという声が上がりました。

最初は私以外にも運営側に回る人がいるはずだったのですが──

  • 店長である友人も「俺もプレイしたい」と言い出し
  • 元々運営に回る予定だった友人が「Barをテーマにしたマダミスが良くない?」と提案&参加する側に
  • 結果的に、運営が私1人だけに……

そんな流れで、「Bar×マダミス」というテーマのもと、完全オリジナルのマダミスを自分ひとりで作ることになったわけです。

しかも、制作を始めたのはイベントの5日前
「いや、これ無理でしょ」と思いながらも、ふとひらめきました。

「ChatGPTを使えば、最低限のものはできるのでは?」

ChatGPTに相談してみたら

そこからはまさに共同作業。
「Barが舞台」「登場人物は店長と常連の合わせて5人」「誰かが死んでいる」「ミステリーっぽく」「ざっくりとしたストーリーは…で結末は…」「Barのドリンク・料理の食べ飲みも推理要素に入れる」──そんな感じでざっくりとした設定だけ伝えて、ChatGPTに提案してもらうところからスタート。

すると、

  • 登場人物それぞれのキャラクター像
  • 嘘や秘密の設定
  • 真相にたどり着くまでの構造
  • ゲームマスター(GM)用の導入文

と、次々と“物語の部品”が返ってきました。

最初は「まあ、叩き台になればいいかな」と思っていたのに、会話を重ねるごとにシナリオが立体的になっていく感覚があって、「これなら間に合うかも…」と思うように!

制作に使った素材たち

シナリオ本文はすべて自作とChatGPTの対話で構成しましたが、よりストーリーに深みを持たせるために、「Barの見取り図」「キャラクターのイメージ画像」「各キャラクターの持ち物」「料理のイラスト」などをAIで生成することにしました。

使用したツールは主にPhotoshopの生成AIですが、Canvaなどでも一部作ったりしました。
過去の記事で無料で使える生成AIについてまとめているので、ぜひ参考にしてください。

そして迎えた当日

当日のプレイ時間は約2時間。
Barの照明と雰囲気、BGM、そしてお酒──その場に流れる空気すべてが“舞台演出”となって、参加者を物語に引き込んでいきました。

今回のプレイヤーたちは全員が「初めてのオリジナルマダミス体験」。
途中から自然とキャラクターになりきって話せるようになり、時間が進むにつれて、だんだん真相に近づいていき、残り5分ぐらいから一気に全員が真相にたどり着くという展開に!

ネタバレになるので詳細は書けませんが、
それぞれの立場から語られる“真実”の断片が交錯していく感じが、マダミスならではの面白さでした。

AIと一緒に作るということ

正直、AIがここまで“創作の相棒”になるとは思っていませんでした。
もちろん、人間の感情や価値判断が必要な部分は多くあります。
でも、「こうしたらどう?」「それは変かも」「このキャラは魅力が足りない」と、壁打ち相手としてAIがいてくれることで、想像以上に短期間で完成度を上げられたのは間違いありません。

まだまだAIの分野は成長してくと思いますが、頼もしい限りです。
私と同じように、1人創作で困っている方は、ぜひ一度頼ってみてください!

最後に

今回作ったシナリオは、ブラッシュアップしたうえで販売・公開を検討しています。

そのため、具体的なストーリーは伏せていますが、「物語を作ってみたい」「マダミスを開催してみたい」「AIで何か作ってみたい」という人には、ぜひ一度トライしてみてほしいです。

「AIとの創作」が、思っているよりずっと“生きた体験”になることに、きっと驚くと思います。

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